「膝関節の理学療法」Q&A

「膝関節の理学療法」にご参加いただいた皆さまからの質問にお答えします!

Question1 

石井先生が思う、より効果的なパテラセッティングの方法やホームエクササイズを教えていただけたら幸いです。

 

Answer

たぶん質問者さんがイメージしている効果的なパテラセッティングって、内側広筋、中間広筋、外側広筋とかが、ちゃんと収縮する・・・っていうイメージですかね。

 

良い方法は!

 

ずばり、踵に抵抗をかけて、それを下肢の長軸方向に向かって押してもらう!

 

っていうやり方です。

 

下肢の筋って、足底で床をどの方向に押すかで筋活動の組み合わせが決まります。足底で床を押す方向が、股関節と踵を結ぶ線上の場合、大殿筋、大腿広筋群が強く収縮します。踵を下肢の長軸方向へ押すという運動は、下肢関節の運動の組み合わせが、股関節伸展、膝関節伸展、足関節背屈となりますよね。これって、歩行中に膝が伸展する際の運動の組み合わせと同じです。歩行中に膝が伸びる時には、常にこの運動の組み合わせとなりますね。

 

患者さんには、「膝の裏を地面に押し付けてください」という指示を出すと、どうしても下腿を過伸展させる方向に力を入れちゃうので、大腿直筋が優位になってしまいます。なので、「踵を遠くに押し出すように」ていう指示が良いと思います。

 

これについては、協調制御理論という単関節筋と二関節筋の制御に関する理論が背景になっているのですが、これは今度、YouTube動画で解説しますね。