「膝関節の理学療法」Q&A

「膝関節の理学療法」にご参加いただいた皆さまからの質問にお答えします!

Question11 

膝OAの回旋評価において、臨床上、下腿回旋は大事な動きだということは分かりますが側方へスライド(ズレて)してしまっており、基準が非常に難しいですが何か膝アライメント評価で良き診方があればご教授して頂きたいです。

 

 

Answer

基本的に90度屈曲位の際に、大腿骨と脛骨の回旋角度は0度になります。

ですので、膝を90度曲げて、膝蓋骨の中央と脛骨粗面が鉛直軸上で同一線上にあるかどうかを判断します。

また、その際、下腿の回旋が中間位になるということは、カップリングモーションで起きる下腿の内外反も中間位になるはずなので、膝を90度屈曲して、回旋を中間位にした際に、足関節内果と外果を結ぶ線の中点が膝蓋骨中央と鉛直軸上で同一線上に並ぶはずです。回旋を中間位にしているのに下腿長軸が傾斜していて膝蓋骨中央と内果外果の中央が鉛直線上になければ、脛骨の側方変位が存在すると考えていいでしょうね。