「股関節の理学療法」Q&A

「股関節の理学療法」にご参加いただいた皆さまからの質問にお答えします!

Question7

股関節の前方関節唇損傷について質問があります。 患者さんがどこにどのような痛みを訴えた場合、関節唇損傷を疑えばいいんでしょうか?またその痛みは股関節屈曲伸展のどのタイミングで強いんでしょうか?最終域のみで起きるものなんですか?

 

 

Answer

まず疼痛部位ですが、股関節の前面から横にかけての痛みで、 関節唇損傷の 80 ~ 90%の患者さんは股関節前面に痛みを訴えます。「どこが痛いです か?」と聞くと、「C サイン」と言って、 手で「C」の形にして「このへんが痛い」 と股関節前面と横を同時に 押さえます。疼痛は屈曲や伸展の最終可動域付近で強く出現して、伸展時には外旋する痛みが強くなります。他の股関節前面部の組織損傷と判別は痛みだけではつかず、MRIを取らないと分からないですね・・・でも、臼蓋前面部に再現性の高い痛みがあるとすると、やはり関節唇損傷を疑いますかね、。、、結構強い痛みだったりしますよ。