「歩行のバイオメカニクスと理学療法」Q&A

「歩行のバイオメカニクスと理学療法」にご参加いただいた皆さまからの質問にお答えします!

Question1 

内閉鎖筋のトレーニングですが、大腿骨頭と大転子を触診した状態で収縮を促した際、大殿筋が優位に働いてしまいます。この場合どのように指導すればよろしいでしょうか?

Question2 

実際に内閉鎖筋の収縮が上手く得られているかどうか、どのように鑑別すればよろしいでしょうか?

Question3 

トレーニング前後でSLRでの荷重テストに改善がみられた場合はまだ良いのですが、改善がみられない場合、内閉鎖筋の収縮が上手く促されていなかったのか、別の原因なのかの鑑別に困っています。

Question4 

膝OAに対する外側ウェッジの効果がエビデンス的にほぼないというお話でしたが、差し支えなければその根拠となる資料や文献を教えていただけないでしょうか?

Question5 

歩行(前編)の復習用動画、39分10秒付近でICでの股関節屈曲角度が60-70°屈曲とおっしゃっていますが、 30-40°等の言い間違いでしょうか?

それとも、1時間7秒のところでもある様に 股関節のスタビリティの部分で何か重要な角度なのでしょうか?

Question6 

最近の文献などでは、歩行の下肢の運動はシナジーパターンで筋活動が起きている、運動しているようなことが書かれています。またCPGで運動しているとも書かれています。同じ文献の中でどちらの話も載っています。

先日の先生の御講義の中での話、私が質問させて頂いた時のご返答では、シナジーパターンは、大脳が関与していて、随意的である。 CPGは脊髄レベルで運動を作っている。というような、説明であったと思います。歩行において、私は、CPGというシステムで、歩行時に働く下肢のシナジーパターンのスイッチのようなものを入れている(選んでいる)と考えていたのですが、 いかがでしょうか。

歩行だけではなく、寝返りも、どの動作にしても、大脳で何の動作をするかを決める→CPGの発火→(または同時、同義で)シナジーパターンが発火すると いう順序で考えておりました。

また歩行だけなのかどうかわかりませんが、歩行においてのCPGはリズム発生器と運動パターン発生器に分けられると聞いています。その運動パターン=シナジーパターンだと私は理解しておりました。

Question7 

立脚終期で、下腿三頭筋の遠心性収縮か腸腰筋の遠心性収縮のどちらが問題となっているかを確認したい場合はMMTでの評価で良いのでしょうか?MMTとは収縮様式が違うので、他に確認する評価方法があれば教えて頂きたいです。また腸腰筋の遠心性収縮が原因で立脚終期が困難となっていた場合に個別でトレーニングできる良い方法があれば教えて頂きたいです。