着座動作のバイオメカニクスと理学療法

日時

08月23日(日) 13時~16時(12時30分よりzoom部屋を開放します)

 

 タイムスケジュール

  13:00~14:00  講義

   (15分休憩)

  14:15~15:15  講義

   (15分休憩)

  15:30~16:00  質疑応答

参加費

2,200円(税込)


参加方法

 インターネット環境があれば、どこでも参加可能です!

 

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ZOOM入室時にはご自身のフルネームを入力してください。 

資料の譲渡・録音・録画は禁止です。



概要

 着座動作は身体重心を下降させながら、足部で作られる前方の支持基底面から、臀部で作られる後方の支持基底面に円滑に移動させる動作です。そのため、安定した着座を可能にするためには身体重心の降下と前後方向の変位を協調的に制御しなくてはいけません。着座動作は、体幹を前方に傾斜させて着座の瞬間まで身体重心を足部で作られる支持基底面の後方ギリギリのところで保持しながら屈曲する必要があります。臨床場面では、起立動作が可能であっても、着座動作に失敗する患者さんの方が圧倒的に多いです。一方で、着座動作は重心制御に失敗しても、結果的には着座することができるので、動作障害と認識されにくいです。着座の失敗は、後方へ転倒して「尻もち」をつくのと同じことであり、大きな衝撃が骨盤を介して脊柱に加わるため、脊柱の圧迫骨折の受傷機転となります。

 

 着座動作を可能にするメカニズムは、以下のとおりです。

 

①足関節底屈筋の制御と膝関節の屈曲

 着座動作に先行して、足関節底屈筋の活動を弱めて床反力作用点の位置を後方へ移動させ、床反力作用線が膝関節の後方を通過するようにします。またその際、脛骨がわずかに前方へ傾斜して膝関節の位置が前方へ移動します。その結果、膝関節の後方に床反力作用線が移動し、膝関節を屈曲させることが可能となります。

 

②足関節背屈と骨盤前傾の連動

 安定して着座するためには、膝関節の屈曲に伴って後方へ移動する身体重心の位置を、着座の瞬間まで足部で作られる支持基底面内に留めておかなければいけません。身体重心の前後方向の移動に重要な役割を有している機能は、足関節の背屈に連動して骨盤の前傾が起きることである。脛骨の前方傾斜と骨盤の前傾が同時に連動して起きることで、足部で作られる支持基底面内に身体重心位置を保持したまま膝関節を屈曲することが可能となります。

 

③相反方向性腰椎骨盤運動リズム

 着座動作は、起立動作と同様に相反方向性の腰椎―骨盤運動リズムが必要となる動作です。相反方向性運動リズムは、股関節と腰椎の運動が逆転する運動リズムであり、股関節が屈曲すればするほど腰椎の伸展が強まります。体幹内部に強い伸展活動が作られることで、下肢にも抗重力伸展筋の活動が波及します。股関節と腰椎の間で相反方向性運動リズムが作られることで、臀部が座面に接地するまで下肢の抗重力伸展活動を高め続けることが可能となるのです。

 

 

講師:石井慎一郎

 

主催:バイオメカセラピー研究会