寝返り動作のバイオメカニクスと理学療法

日時

08月09日(日) 19時~22時(18時30分よりzoom部屋を開放します)

 

 タイムスケジュール

  19:00~20:00  講義

   (15分休憩)

  20:15~21:15  講義

   (15分休憩)

  21:30~22:00  質疑応答

参加費

2,200円(税込)


参加方法

 インターネット環境があれば、どこでも参加可能です!

 

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開催日前日までにセミナー用URLとパスワードをメールにてお知らせいたします。合わせて、当日使用する資料についても、前日までにダウンロード先URLをメールにてお知らせいたします。

 

ZOOM入室時にはご自身のフルネームを入力してください。 

資料の譲渡・録音・録画は禁止です。



概要

 寝返り動作の普遍的な特徴として体軸内の回旋運動を伴います。体軸内で起きる回旋運動を「体軸内回旋(Body Axis Rotation)」と呼び、寝返り動作パターンは、体幹の屈曲回旋を用いる運動パターンと、伸展回旋を用いる運動パターンとに分類することができます。寝返り動作を起き上がり動作に繋げていくためには、屈曲回旋パターンを用いて寝返りができなくてはいけません。寝返り動作の練習では、屈曲回旋パターンによる寝返り動作の獲得を目指すことが重要です。屈曲回旋パターンの寝返りには以下のメカニズムが必要となります。

 

①頭頸部のコントロール

 基本的な身体運動では、動作に先行して頭頸部の運動が起きます。身体運動に先行する頭頸部の運動を「頭頸部のコントロール(Head Control)」と呼びます。屈曲回旋パターンを用いて寝返りを行うためには、上位頸椎が屈曲することが重要です。

 

②肩甲骨の前方突出と上肢のリーチ

 寝返り動作の第1相では、上部体幹の回旋運動に先行して、上側の肩甲帯(左側への寝返りでは右側の肩甲帯)が寝返る側へリーチされるように肩甲骨が前方突出します。寝返りの第1相における肩甲骨の前方突出は、前鋸筋の活動によって誘導されます。この時、肩甲骨には上肢の重量を支えて空間上に保持する土台としての安定性も要求されます。

 寝返り動作の第2相では、床面に固定された肩甲骨の上で胸郭が回旋して下側の肩甲が前方突出した位置に配置されます。

 

③体軸内回旋

 肩甲帯の前方突出に続き、脊柱の回旋が上部体幹から下部体幹へと、頭尾方向へ波及します。この回旋運動は、分節的かつ波及的に体幹を捻じるように体軸内で起こります。

 この体軸内回旋は、上側の外腹斜筋と下側の内腹斜筋によって起こります。腹斜筋群は、固定された下部体幹に対して上部体幹が屈曲回旋するように、頭尾方向へ体節を引っ張るように収縮します。次に腹斜筋群の活動のペアが逆転し、上側の内腹斜筋と下側の外腹斜筋のペアに切り替わります。固定部位は上部体幹に替わり、運動部位が下部体幹になります。このペアの切り替わりによって、固定された上部体幹に対する下部体幹の回旋が可能となります。

 

④体重移動

 寝返り動作は、床面で身体を回転させながら身体重心を側方へ移動させる動作です。身体重心の位置が移動しなければ、寝返ることはできません。寝返り動作も他の動作と同様に、両側の下肢を使って床反力作用点の位置を操作し、重心移動の原動力を生み出しています。

 

 

講師:石井慎一郎

 

主催:バイオメカセラピー研究会